映画、映画、映画

いちにちいっぽんえいがをみてなにかをかく(多分できない)ネタバレはあり。そうは言ってもただただ筋書きとか書いていったり細かく解説してとかそういうものではない。観た後に忘れないうちに急いで書くので誤字脱字はたいへん多い。近頃、寝る時間の関係上、映画が見れないこともある。

「幸せの1ページ」

 監督:マーク・レヴィン、ジェニファー・フラケット

 2008年

 

 

 録画してあった中でも短い方だったから観たという理由で、今回は大人向け映画ではなく子供向け映画について、書くことになってしまった。そういう映画は、嫌いというわけじゃないけれども、はっきり言って穴が多い部分を無視してあげるのが優しさなのではないかと思わせるような雰囲気は嫌いである。

 おとぎ話だからと言って、何でもかんでも御都合主義というか、現実を無視した演出を行うのは如何なものかと、そして、一流の子供向け映画は大人も子供も満足させられるはずだと思った。

 ヴィゴ・モーテンセン主演の「はじまりへの旅」という映画なんかも、自然の中での子供の成長や教育なんてテーマがあったりするけれども、これがまた似たようなことをやっている点がある。それは、自然の中で育ったとしても、子供がみんな勉強ができるとか、運動神経がいいとかそういうちょっと不自然(説得力に欠けるとも言える)な演出がなされるところだ。不自然というのは、たとえその生活が自然の中にあり読書くらいしかすることがなかったとしても、子供は優秀に育つのかという疑問が、私の中にあるからかもしれない。そして、それをさも、こうした生活で得られる利点であるように描くことに違和感を覚える。

 ただ(今風に言えば)森で暮らしてなおかつハイスペックな人間というのに嫌悪感を抱いているだけなのかもしれない。さらには、街で育った同じ世代の子供と対比するように描くことにも嫌な気分になる。とはいえ、多様な人々とも出会わずに、文化的刺激の少ない環境で、それだけ文明に属する事柄に興味が持てるというのが、果たして子供にできることなのか。そんな基本的な部分が気になって仕方ないのである。そして、そうした優秀な主人公は幼稚な演出にも見えてしまう。

 もう1つ挙げるとすれば、野性的生活があまりにも美化されている点かもしれない。薪で火を起こして、毎日陽の光を浴びて暮らしている人間が、白い肌のままで居られるとは思えない。私は、ボーイスカウトでキャンプの経験があるのだけれども、1週間もすれば手や爪に落ちにくいすすの汚れがつく。これが本当に落ちにくく、タオルでこすったくらいではなかなか落ちない。だいたい、森に暮らしているくせに、そこらのホームレスの人々よりもずっと綺麗なのは、あまりにも不自然なのではなかろうか。

 怪我をしたまま、海に潜ることがいかに危険なことか。火山の火口からガスが出て居てもおかしくはないのに、火口に近付くのがいかに危険なことか。こうした大人ならではのもやもやを取り払ってこそ、良い子供向け映画だと私は思う。だいたいそれは、(物語に出てくるような)少し勉強のできる子供ならきっと気づくに違いない程度であるはずだ。

 上にあげた映画も、この映画も良いテーマを扱っていることは確かである。物語そのものも良くできていると思う。しかし、であるからこそ、こうした残念なとも言える稚拙な演出は控えるべきだ。

 そんなこと言ったって俳優にそんな汚い格好をさせるのは、とか、誰がそんな細かいところを気にするのかとか。そう思ってしまったら、いい映画は作れないだろう。