映画、映画、映画

いちにちいっぽんえいがをみてなにかをかく(多分できない)ネタバレはあり。そうは言ってもただただ筋書きとか書いていったり細かく解説してとかそういうものではない。観た後に忘れないうちに急いで書くので誤字脱字はたいへん多い。近頃、寝る時間の関係上、映画が見れないこともある。

「光をくれた人」

 

 監督:デレク・シアンフランス

 2016年

 

 前回に引き続き、主演はマイケル・ファスベンダーである。そして、彼の演技は素晴らしいのだ。美しい景色、幼い子供を巡るどうにもならない人々の関係、この映画は、大海を覆う厚い雲のような印象を持つ。下を見れば海が荒れていて、上を見れば美しい太陽が輝く、そんな映画だ。

 すでに死んでしまったような灯台守と、まさに生きるということを具現化したかのような若い女、子供ができなかった中、島に流れ着いた子供。このまま親の元へ返すべきか、自分たちの子供として育てるか、この映画はその2つの道で揺れ動く二人をうまく描いて見せた。

 

 映画について言えば、そう、強いていうならば、レイチェル・ワイズ演じる、少女の実の母親の描写にもう少し時間をかけてもよかったのではと思う点、もう1つは、エンディングが多少駆け足だった点。些細なことではあるし、おそらく映画自体の長さが変わることなので、どうにもならない事情があったのかもしれない。主人公が裁判のために島から出る際に、海が荒れていると言って男が入ってきたが、実際外に出て見ると雨すら降ってない。これは編集上の問題の名残なのではないか。

 

 監督であるデレク・シアンフランスは「ブルーバレンタイン」で一躍有名となった若手の一人だ。運命的な恋の終焉と子供を巡る夫婦の関係を描いたこの映画は2010年代の恋愛映画の中でも非常に優れた作品と言えるだろう。

 この映画は、原作のある作品ではあるが、運命やいわゆる定番の流れに対する抗いは共通する点として考えられるだろう。天から与えられたかのような子供を手放すことになるのは、ある意味、定番に反すると言える。定番というより常識といってもいいかもしれない。この他に道がない状況と、それによって生まれる罪、これは誰にでも起き得る事柄として、また子供を授かるという多くの人が何かしらで関わることについての共感できる事柄として、我々は重く受け止めることになる。

 どうしようもない状況とそれに抗う夫婦の姿は、美しい景色とともに、純粋な愛をめぐる物語として語られる。